森達也のオウム真理教についてのドキュメンタリー。
ドキュメンタリーは、オウム真理教と、それに対峙する警察・マスコミについても描かれており、観て良かった。
オウム真理教については、当時の広報副部長だった荒木浩を主たる被写体としている。荒木を含めてオウム真理教の信者達が真摯であり、悟りを目指している純粋な人々だったということが伝わってくる。オウム真理教が仏教に通じるところがあることから、その教えそのものについては一概に否定できない所だ。
仏教は、悟りを目指すという意味ではオウムと一緒であるし、オウムにはその教義に加えてヨガがある。悟りが脳のある状態を指すならば、ヨガがある分オウムの方がより悟りに近づきやすいということがあり得る。
警察については、警官が信者を一方的に押し倒して置きながら、公務執行妨害で信者を逮捕する様が映像として記録されている。この映像には、オウムの話とは関係ないところでも警察はこのような汚いやり口で、人々を陥れてきたのだろうと思わせるものがある。明らかに組織的に実行しているからだ。
マスコミについては、取材を受ける側から見てのマスコミが描かれており、通常視聴者が観ることができないもので興味深かった。
コメント