まず、木村花さんが亡くなったことについて、ご冥福をお祈りします。
死に至った本当の原因はおそらくご本人にしか分からないとは思いますが、SNSでの誹謗中傷が原因だという説が一般的なようです。
私がこの記事を書くに至った理由は、違う原因もあるように思えたからです。
木村花さんが亡くなるまでの経緯
木村花さんが亡くなるまでの経緯を念の為書きますので、既にご存じの方は読み飛ばして下さい。
木村花さんは、フジテレビとイースト・エンタテインメントが制作し、Netflixとフジテレビで配信していた「テラスハウス」に出演していました。
テラスハウスの中での木村花さんの言動を嫌った一部のアンチ(というか、悪質なストーカーといっても良いと思います)がSNSに誹謗中傷の投稿を続けました。
これに木村花さんは参っていたようです。
2020年5月23日に、インスタグラムに冒頭の投稿をした後、亡くなってしまいました。
木村花さんが亡くなった本当の理由とは
テラスハウス運営サイドの視聴率至上主義
木村花さんがSNS上で叩かれることになったのは、「コスチューム事件」という出来事が番組内であったからです。
「コスチューム事件」とは木村花さんがプロレスで用いるコスチュームを、同居していた人が痛めてしまい(洗濯して乾燥をかけてしまった)、木村花さんが怒った事件。
木村花さんの怒り方等を巡って、SNS上で木村花さんに対する誹謗中傷が酷くなりました。
この「コスチューム事件」が起こったのは2020年3月に放送された第38回の放送分でした。テラスハウスの運営側は2020年5月14日になってから「コスチューム事件」についての動画をYouTubeに3本もアップしました。結果としてみれば、制作側は木村花さんに対する誹謗中傷をますます酷くさせたのでした。
【41st WEEK】“コスチューム事件”その後Vol.1…「責めるつもりはないけど…」
番組製作サイドが悪意を煽った面は無いのか
既に「コスチューム事件」で誹謗中傷が増えていたことから、番組を作る側としては、「コスチューム事件」の動画を新たに3本もYouTubeに投稿すれば、より多くの悪意が集まることは当然認識していたはずです。
しかし、悪意を持つ視聴者というのは実は熱心な番組のファンでもあるのです。嫌いな人が番組に出ているのなら、本来その番組を観なければ良いだけなのですが、アンチというのはわざわざその番組を観て、SNS上で誹謗中傷を繰り広げるのです。
そういうアンチはSNSを匿名だと思いこんでいる(実際は特定できる)ので、ネット上に極端な悪意を撒き散らします。それを面白いと思ったり、書き込みが増えることによって益々番組を見る人が増えるというのも残念ですが悲しい事実なのです。
さらに、問題はYouTubeに投稿された動画だけではないように思います。番組そのものの中の演出や、コメンテーター達が特定の出演者についての悪口を何度も言っていたことなどから、番組自体も悪意を煽る演出があったように感じています。
まとめますと、亡くなった直接的な原因は誹謗中傷かも知れないけれども、そもそも誹謗中傷が沢山起こったのは番組自体の演出や宣伝(YouTubeへの動画投稿)も原因だったのではないか、ということです
同じような事件を起こさせない為に必要なこと
SNSでの誹謗中傷を無くす
誹謗中傷を無くすのは中々難しいのも事実であると思いますが、無くなるといいですよね。
SNS上で誹謗中傷をすることはもちろん良くないことです。
番組製作サイドの真摯な反省
しかし、そもそも何であんなに誹謗中傷が巻き起こったのかを考えてみると、先に考察したように、制作側にも問題があったのではないでしょうか。
だとすると、制作側は今回の一件を真摯に反省して演出・宣伝の方法を改善しなければなりません(もしかすると、軽井沢編で、特定の人物が叩かれたことによってテラスハウスが話題になった?ことで、制作側が悪意を煽ることに味をしめてしまっていたのかも知れませんね)。もっともテラスハウス自体が打切りになるかも知れませんが。
ただし、過度に悪意が高まるような演出・宣伝の手法を採ることのリスクは、番組製作サイドも、今回の件でよく分かったと思います(人命が失われるだけではなく、番組が打ちきりになるかも知れない)。同じ過ちは繰り返さない事を願うばかりです。
番組製作サイドは脚本があったかどうか公表するべき
テラスハウスには実は脚本があるのではないか、という話はずっと出続けています。
もしも木村花さんは脚本によって役割を演じ、その結果誹謗中傷を受けていたとしたらどうでしょう。
この際製作サイドとしては、脚本があったならばそう公表すべきではないでしょうか。
それが木村花さんの名誉回復にもなると思うし、アンチ達は自分の愚かさに気付けるのではないでしょうか。
リアリティ番組に出る人の選び方の改善
テラスハウスに出る人は従来からしばしば誹謗中傷されています。
誹謗中傷に耐えられる人しか出演してはいけないし、そういう酷い番組なので、周りが勝手に出演を決めてはいけないと思います。周囲が出演を決めたのに、本人が出演によって精神的に参ってしまうようなケースもあったと思います。
まず、参加の意思確認をする際には、過去に観られた酷い誹謗中傷の事例やストーカーの事例を参加者候補者に説明し、それでも自分の意思で参加したいと思っているのか、と確認しなければならないでしょう。
死亡事件に繋がった以上、後知恵ですがそれくらいのことはしなければならなかったのです。
木村花さんは心無いSNSの投稿等に耐えられなかったのだとすると、そもそも出演してはいけなかったのです。頭のおかしいアンチは必ずいますからね。人選の方法に問題があったのです。
リアリティ番組に出る人には適切なケアを
あと、私もネット上で中傷されたことがありますが、まともに取り合っちゃうと大変ですよね。誤解があってそれを言っても相手は聞く耳を持たない。なぜなら中傷するという目的がまずあって、事実なんかどうでもいいからですね。
真面目な人や、対処の仕方を知らない人だと本当に参ってしまう場合もあると思います。
周囲が見守ってあげる必要はあるでしょう。
まとめ
木村花さんはプロレスラーとしても将来を嘱望されていたようです。可能性に満ちている22歳の人が亡くなるようなそんな世の中であって欲しくないという思いでこの記事を書きました。
私は親しい友達が自殺で死んでいるのでその悲しさ・悔しさを思い出しました。
ネット上の誹謗中傷を無くすのはもちろん大事ですが、それだけでは抜本的な解決とはならないと思えます(上で説明したとおり)。ご参考になれば幸いです。
ではまた!
コメント