楽観的な人は遺伝子が原因?

世界各国の状況

ある調査結果によると、アフリカの若者の82%は、今後2年間で生活水準が向上すると信じているそうです。

A survey has found that 82% of young people in Africa believe that their standard of living will improve in the next two years, and 43% say they are either optimistic or excited for the future.

https://eikaiwa.dmm.com/app/daily-news/article/survey-young-africans-see-bright-future/P_RTqGiKEeq_mXMrcV1txA

調査がなされたのは アフリカ14カ国に住む4,200名の18歳から24歳の人々で、調査結果はThe African Youth Survey 2020として纏められたものです。

それにしても、82%ですよ。凄く高いですよね。何でこんなに高いのか、考えてみます。

日本の場合

日本では、日銀が「生活意識に関するアンケート調査」という世論調査をやっています。これを見てみると、ゆとりが出てきたと答えているのは、下表では5.6%~6.8%(以下、簡略化の為に6%と書きます)なのです。この調査は2019年3月から2019年12月の期間なので、2019年10月の消費税増税前の、日本の景気が良かった時期にも重なっています。それなのに、6%です。

https://www.boj.or.jp/research/o_survey/ishiki2001.htm/

勿論、82%は若者に聞いた数字であり、しかも未来の予測です。

そして、6%という数字には若者以外も含むし、未来ではなく、足元の実感を回答している、という違いあります。

それにしても82%と6%では数字が違いすぎるのですが、これは何でなのでしょうか。

ひとつの答えは、アフリカが発展しつつあり、日本は経済的に停滞しているから、ということになるでしょう。それにしても82%というのは高すぎです。

もしかすると、景況感という外部の要因だけではなくて、体の内部つまり遺伝的な違いも原因となっているのかも知れません

遺伝子の違い

皆さんセロトニンという言葉は聞いたことがあると思います。心の安定などに役立つホルモンです。

そのセロトニンを効率よく運用するのに関係した、セロトニントランスポーターというのがあります

セロトニントランスポーターが多いと、セロトニンが効率的に使われるので情緒が安定し、ポジティブになるというわけです。

セロトニントランスポーターを作る遺伝子には、L型とS型があります。

両親からひとつづつ受け継ぐので、LL, SL, SSの3つの組み合わせがあり得ます。(血液型の話みたいですね)

日本人は、SS型とSL型の合計、つまりSを含む人が80%にのぼります。一方で、アフリカではSを含む人の割合は低く、例えば南アフリカでは28%に過ぎません。

S型の遺伝子を持つ人の割合は、アジア>欧米>アフリカとなっています。

L型・S型遺伝子の意味

実はL型遺伝子はセロトニントランスポーターを沢山作ります。この結果、ポジティブな性格に繋がります。

一方で、Sは相対的に少ない数のセロトニントランスポーターを作ります。この結果、相対的にセロトニン不足となり、ひいては相対的にネガティブな性格になるのです。

2008年に発表された調査によると、日本人でS型の遺伝子を持ち(1本あるいは2本ともS型)ネガティブになりやすい人の割合は80%を超えており、調査対象となった29か国のなかで1位だ。45%に満たないアメリカやヨーロッパと比較すると日本人の遺伝子のネガティブぶりは際立っている。

http://www.sekiyu.net/page/jyoshiki-kakumei/jyoshiki-kakumei-1807.htm

まとめ

国をまたぐ世論調査の結果を見る場合には、遺伝的な性質の違いについても考慮に入れる必要がありそうですね

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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