他の国ではできた銃規制がアメリカでできない理由

世界各国の状況
要旨

アメリカで銃規制ができない理由は、

アメリカでは憲法・文化が、邪悪な政府と戦うことを想定している

ということだと思っていましたが、セルビア人と話していて移民が多いかどうかということも要素なのではないかという気がしてきました。
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本文

アメリカの憲法には

A well regulated militia being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear arms shall not be infringed. (下線部訳:人々が武器を持つ権利は保障される)


とあります。要は銃を持つ権利が憲法で保障されているのです

しかし、このせいでアメリカでは学校が銃を持った人物に襲われる事件が相次ぎ、学校等では避難訓練がなされています

3歳の子供まで避難訓練をするのですが、事前予告無しで行われるため、子供がとても怯えてしまう事例もあるようです


ところで、セルビアでは1999年まで戦争があったので、一般家庭に銃がありました


しかし、2020年現在一般家庭に銃は置いてないそうです

その理由をセルビア人に聞いてみたのですが、会話の中からアメリカ社会が何で銃を手放せないのかも見えてきた気がします


会話の内容

私)アメリカでは銃を持つことは憲法で保障されています。もともとアメリカ人は政府を腐敗し得る、自由を抑圧する危険なものと捉えています。だから、政府と銃を使って戦うことができるようになっているのでしたね。(※もともともアメリカ人はイギリス等で政府から迫害された人達)

A)そうですね。ところで、セルビアでも以前は銃を持っている人が沢山居たんですよ。

私)え、そうなんですか?戦争ありましたからね。(※ユーゴスラビア崩壊後の戦争が約20年前に終結)

A)ええ。でもある時政府が税を課すことにしたんですよね。政府は税収をあげようとしたんだとおもいますが。それで、うちには祖父のものを含めて2丁の銃があったんですけど、警察に渡しました。

私)それは、逆に言うと、一般家庭で銃を持っている人もいるということですか?

A)いえ、そうは思いません。銃を持っている人は居ないと思いますよ。

私)アメリカ人が銃を手放そうとしないのに、セルビア人が銃を手放した理由は何なのでしょうか。

A)勿論あなたがさっき言った憲法の話を含む歴史的背景の違いはあると思うんですが、アメリカの場合は色々な人がいるということもあると思うんですよね。移民が多いとか。

私)要は、セルビア人のほうが、アメリカ人に比べて隣人を信用しているので、銃を手放し得たということですか?

A)そう思います。


まとめ

日本で一般人が銃を持っていたのがいつかというと、もう400年以上前の豊臣秀吉の時代になります

逆に言えば日本社会では銃が必要とされていなかったということでもありますよね

これは人の流動が極めて乏しい社会であり、日本人ならこうだよね、というような観点ではお互いに相手のことをある程度知っているからなのだろうと思います

セルビアは日本に近いところがあるので、銃を手放し得たけれども、アメリカは人の動きが激しいので、相互に何をしでかすか分からないという恐怖感があるから、銃を手放せないということもあるように思いました



では、皆さんにも引き続き良いことがありますように!




Ryan McGuireによるPixabayからの画像

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