ナイジェリアNigeria

ナイジェリア人と話した際に聞けた内容をまとめておきます。次に話した時に随時内容をアップデートします。

言語

370の部族で構成されるナイジェリア社会には数え方によって157から400の言語があり、共通語は英語。家庭により、家の中でも英語で話す場合と、地元の言葉で話す場合がある
ピジョン英語（強くなまった英語）も話されています。
隣国のガーナでもピジョン英語は話されているが、ナイジェリアのピジョン英語とは異なる

36州のうち北部19州はHausa語を話すことができます。

西部に住むYorubas族はYorubas語を話し、東部に住むIgbos族はIgbos語を話しています。

政治

大統領は４年、２期までなので、アメリカと一緒ですね。

現在の大統領はMuhammadu Buhariで、Hausa出身のイスラム教徒。2015年から大統領なので、2023年に任期終了。

2023年2月には選挙が行われ、5月から新大統領となりました。

2023年の大統領選挙

次の３人が大統領候補として有力だったのですが、不正選挙により本来は１位ではなかったBola Ahmed Tinubuが大統領に選出されました。国民は不正があったことを知っており、不満を持っています。

Peter Obi：Igbos出身。かつてIgbosが大統領に就任したことは無い。

Tinubu70歳を超えた知事（？）あまり人気が無いが、不正選挙により大統領に。

Atiku：高齢

民族

民族の違い

Yorubas

キリスト教がメイン。伝統宗教は10%以下。教育水準が高めで、仕事をするのも上手い。

Igbos

キリスト教がメイン。キリスト教がメイン。教育水準が高めで、仕事をするのも上手い。

Hausa

イスラム教徒。宗教的に多産が奨励され、人口が増加しやすい。人口により選挙に強く、民主政のナイジェリアでは政治力が強い。

相対的に教育水準が低い。農民の割合が多め。

民族分布

下の地図のうち、緑の地域はHausa。黄色の地域Yorubas、青の地域がIgbos。黒の地域が混ざっている地域です。ざっくり言うと、北がHausa、南西がYorubas、南東がIgbosということになります。

地理

首都は、ナイジェリア南西のLagosから、中部のAbujaに移転。

北東のBORNO州では、イスラム原理主義のボコハラムが活動。

Abjaの人口は３百万人。

Abjaよりも人口が追い都市は北部のKanoと南部のLagos。

インフラ

子供が遊べるような無料の公園が無いのが欠点で、子供たちは家の近くで遊ぶか、お金を払って入場できる施設（スーパーマーケットに併設されている）で遊ぶ場合が多いそうです。

食事

豆が主に食べられている。
菌類・キノコは食べない。

カタツムリは好んで食べられる食材。唐辛子とカタツムリから作るpeppered snail。

Yorubas族は特に辛い料理を好む。

Cross River州に住むCalabar族は犬を食べます。

宗教

宗教はイスラム教、キリスト教、伝統宗教の３種類。

首都のアブジャはイスラム教徒、キリスト教が混在。

イスラム教徒によるキリスト教徒のpogromが起こった歴史もあり、両宗教の間には現在でも緊張が。

イスラム教

最も信者数が多いのがイスラム教で、北部のHausa族に信者が多い。

イスラム教原理主義のボコ・ハラム(Boko Haram)の活動領域も北部です。

Bornu州（Bornu state）のChibokという町にいた高校生が大量に誘拐された事件がありました。

誘拐の理由は身代金の獲得と、妻を得るためです。

ナイジェリア生徒拉致事件（ナイジェリアせいとらちじけん）は、2014年4月の14日夜から翌15日にかけてボルノ州の公立中高一貫女子学校から276名の女子生徒が拉致された事件である。
ナイジェリア生徒拉致事件wikipedia

キリスト教

主に南部に信者が多いですが、北部のJoba族は主にキリスト教で、Ecwaを信じています。Cocinを信じている人もいます。

カソリック（信者が最も多い可能性あり）ではSt. Gabrielと、St. Michealが人気があるようです。

Pentecostal megachurchの一派であるRedeemed Christian Church of GodやHouse on the Rockというプロテスタントの一派といった日本では馴染みが無い宗派も信者が多いようです

Redeemed Christian Church of God

General Overseer PastorのAdeboye氏がとても人気があります

服装は自由です。

Deeper Life

Deeper Lifeは服装が厳格で、女性はスカート必須で、口紅とイヤリングを使ってはいけません。

伝統宗教

主に南部が多い。アニミズム（traditional worshipers/ idol worshipers)です。

ナイジェリアの西の方に住んでいるYorubas部族はSangoという神を信じています。Sango（Yorubasの人は、サンゴではなく、シャンゴと発音しています）は雷と戦争の神です。Osunが河川の神であり、州の名前にもなっています。Osun州は、ナイジェリア南西部にあります。

一方で、ナイジェリアの東側に住んでいるIgbos部族はamadiohaを信じているというように、部族毎に違う宗教を持っています。

Amadiohaも雷と正義の神です。不正を疑われた際はAmadiohaの神殿に言って身の潔白を誓う伝統があり、そこで嘘をつくと、雷に打たれると信じられています。

まとめ

ナイジェリア社会は多数の民族で構成されているというのが印象的です。

これもあって共通語としての英語の重要性が高まっているような印象を持ちました。

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